著者 渡辺みはる(諏訪マタニティークリニック・カウンセラー)
単行本: 211ページ
出版社: はる書房 (2011/03)
ISBN-10: 4899841183
ISBN-13: 978-4899841180
発売日: 2011/03
商品の寸法: 17.4 x 11.8 x 1.8 cm
治療に心を持ち込んでもいいのですか?
親やきょうだい、親しい友人、夫にさえ言えない心の内―
「辛い」「苦しい」「いつまでがんばるの」、そんな想いを語 る…「誰にも言えなかったけれど、ここなら言える」―
訪れる人たちの心のよりどころであり続けたいと願う「こうのとり相談室」のこれまで。
<<目次>>
刊行に寄せてーー心のオアシスであり続けることを願って
根津八紘(諏訪マタニティークリニック院長)
プロローグーー相談室の日常の風景から
▶第一章 こうのとり相談室ができるまで
育児相談室「マミールーム」の立ち上げ
不妊治療を知るきっかけとなった出来事
保育士からカウンセラーへの転身
三人勉強会での準備
とうとい人生の物語りを前に涙
治療に心を持ち込んでいいのですか?
▶第二章 語られた人生のものがたり
倶楽部Kounotori:Heart to Heartから(前編)
チームでの対応とは?
『倶楽部Kounotori』が呼んだ反響
時にはこころの休息も必要です
いつも心に爆弾を抱えているような感覚でいた私
頑張れないときは無理せず休んでもいい
欲しいのは二人の子、という想い
暗いトンネルも抜けてみれば短いと思える
つぎの診察日が待ち遠しくて夫と通った日々
子どもを授かるにはいくつものステップがある
男性不妊の現実
受けた心の傷に耐えた夫
二人の未来のためにとった選択は
表に出て来ない二人目妊娠
子どもがいることが問題なの?
二人目ゆえの悩みもある
仕事も治療もあきらめない
辛さも一時のことだからと言われ
不安だった上司へのカミングアウト
▶第三章 語られた人生のものがたり
いつかやってくる「その日」まで
「苦悶」の四〇代
やめる決心はきちんと納得してから
ぼくたち夫の役割
あの日の知恵と勇気でつかんだ幸運
妻と十九回目の体外受精に挑戦中
「夫婦」から「家族」へ、もうひとつのかたち
養子とともに歩人生を選ぶ
産むことはできなかったけれど親になれた
患者を”卒業”して思う
ただ一度の妊娠ーーそれは神様からの贈り物
どんな人生も楽しそうだと、今なら思える
「終わり」を受け入れていく中で
相談室で過ごした時間
よい波に乗れた体験
心のヘドロの正体に気づく
▶第四章 患者さんが私を育ててくれます
「受容」「共感」「傾聴」が基本
心の底のマグマ
最低と言われることが最高?
患者さんとカウンセラーは心の関係
▶第五章 人を生かすカウンセリング
初めてのワークショップで
古い記憶とともに
私の気持ちに起きた変化
本当に、聴ける人になりたい
▶第六章 諏訪マタは病院らしくない病院
孤高の人? 吉川文彦先生
気持ちには気持ちで
愛でみんあを縛る根津八紘院長
テーマは”愛”
エピローグーーー患者さんの心に寄り添いながら
解説 すべてはその人の感情を大切に扱うことから始まる
松本文男(NPO法人長野県カウンセラー協会理事長)
参考文献